まずは基本をマスターしよう!!
歯ブラシの持ち方と動かし方

歯の並び方はりんごがアーチ状に接しているような状態になっています。出っ張っている部分もあり、へこんでいる箇所もあります。このような複雑な湾曲を描いている面は、力任せに一定方向にだけブラシを前後運動させてもきれいになりません。場所に応じてブラシを持ち替え、りんごに当たる角度を調節しなければならないでしょう。これを歯磨きに置き換えてみると、歯面の湾曲に対応させてブラシの毛先の方向を容易に変えられるようにブラシを持つ必要があります。

イラスト(1)のように、親指と人さし指、中指の3本で軽く持つと歯ブラシを当てる角度が楽に変えられます。要は、歯ブラシの当たる角度が自由に変えられればいいので、3本指で持つことにこだわらなくて結構ですが、楽に毛先の角度を変えられる持ち方を自分なりに工夫してください。

持ち方が決まったら、次に歯ブラシを実際に歯に当てて基本的な方法を確認しましょう。
まず下あごの前歯に歯ブラシを当ててみてください。
唇の力を抜いてリラックスさせないと、歯と歯肉の境目にきちんと当たらないものです。歯と歯肉の境目に45度の角度で当てられたでしょうか。
そこで毛先が少し曲がる100グラム程度の力で前後運動させます。
この運動は手首は動かさず、ひじを中心に行い、歯ブラシを持つ手が1センチ以内の動きにします。感覚的には前後運動というより、振動させるような感じです。この時、歯に当たっている歯ブラシの毛先はたわむだけで移動しません。フラダンスで足先を動かさないで腰だけ振っているような感じです。足先は歯面に当たっている毛先で、腰は歯ブラシの柄の植毛部です。

歯と歯の間の窪みが深くなっている場合は、深めに毛先を入れてください。その時、歯ブラシは前後運動しても、毛は前後にたわむだけで、毛先はほとんど移動しません。また、歯と歯の間の歯肉がなくなり、三角形のすき間ができてしまった場合、毛先を歯と歯のすき間に突き通してください。
イラスト(2)のように歯と歯の間の歯肉がこけてしまった方の歯肉は強いとはいえないので、充分優しくしなければなりません。窪みが浅い場合や子供のようにすき間がほとんどない場合は、それはど慎重にすることもないですが、きちんと歯ブラシの毛先が窪みの一番深いところまで届いているか確認してください。これが、歯磨きの基本です。

参考文献・歯のトラブル知らずになる本 中村輝夫著 山海堂刊
まんが外来語 なんでも辞典 金の星社刊・口を大きくあけて 歯の学校はこちらです 講談社刊